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エメラルドは不死鳥?

2010年09月04日


9月2日にエメラルド開発チームのブログで開発終了の告知"The End"があったのは、すでに皆様ご存知だと思います。
数日間、いろいろ情報をあたりましたが、エメラルドとしては終わったことは事実と認識しました。
ここにいたるまでの経緯はSLMAME内でも「エメラルド」で検索をかけていただければ、冷静な姿勢で明らかになっている事実を記されたブログがありますので、混乱、当惑されている方はそちらを読まれるといいと思います。

"The End"が書れた時点で、エメラルドの最終バージョン2600がダウンロード可能となっていますが、これはリンデンの要求をのみ、サードパーティビューアディレクトリへの復活を進めていた開発者達がエメラルドチームを去った後にアップロードされたものです。2600の信頼度は直前のベータ版2587よりも、低いということです。

エメラルドユーザーの多くの方が次に何を使うか迷われていると思います。私もです。以下に参考になりそうな情報を載せておきます。

9/3エメラルドチームを去った開発者達は次の行動を起こしました。
http://jessicalyons.wordpress.com/2010/09/03/from-the-ashes/
Phoenixビューアの発表です。このチームはエメラルドで失敗に終わった、サードビューアディレクトリへの登録も視野にいれて開発していくそうです。
フェニックスとは不死鳥ですね。機能はほとんど、最終のエメベータ版と同じです。
これは、エメ系のビューアでみると、赤オレンジ色のタグになります。アバターリストではビューアーはPhoenixと表示されます。タグの色とかは変更できません。環境設定>Phoenix>Page1>shieldsにあるPhoenix tag colorのドロップダウンメニューで変更できました。 
エメラルドやEmargenceからみると、タグは公式1.3系、アバターリストには?でした。

もうひとつ、これより以前(8/10のエメラルドを使った敵対開発チームへのサイバー攻撃後)に、エメチームに見切りをつけて離脱して、エメラルドからの派生ビューアを公開している元エメ開発者がいます。彼がリリースしているのが、今、エマと呼ばれ始めた、Emergenceビューアです。彼のブログはこちら
http://lordgreggreg.wordpress.com/
このビューアもEmerald最終版とほぼ同じです。違いはエメ系のビューアーで見るとタグがviewer2.0と表示され、アバターリストにもviewer2.0と表示されることです。これはタグの設定で変更できるようですが・・ビューアのSKINは強烈な赤黒ですがSKINの変更は環境設定から可能です。


エメラルドユーザーの多くがこれらに移行されると思われますが、再度、サードパーティービューアとは何か、よく理解していただく事をお勧めします。こちらを是非、読んでください。
http://geesatoharu.slmame.com/e955206.html
【どんなリスクがあるのか】・・・使用にあたって発生した損害に関して、誰も補償してくれません。たとえば、持ち物が無くなった、ビューアのセキュリティーホールを突かれて個人情報が流出、SLのIDとパスワードを盗まれ、アカウントをのっとられる、支払情報を悪用されたり、クレジットカードを悪用され、金銭的損害を受ける。ビューアの不具合でパソコンが壊れる。ビューアーを使っていて知らないうちに埋め込まれた不正機能により、他人に損害を与える→アカウント停止。もっといろいろあるかも知れません。

使うなら自己責任でという事です。これはFREEソフトを使う自己責任よりもさらに重いしリスクは高いですね。
ただ、公式ビューアでも、すべて補償してくれるかは分かりません。

リンデンのサードパーティディレクトリにリストされているサードパーティビューアでも安心して使えるということでは、ありません。ただ、登録している開発者はRLの身分証明をリンデンに提出していますので、その点では大きな安心です。
ディレクトリに登録されているビューアーで注目されているのが
Imprudenceビューアです。これの特徴はエメ系と同じ公式1.3系と同じUI(ユーザーインターフェース)でありながら、ビューア2だけで使えるTATOOとアルファのレイヤーが使えることです。

エメラルド系2000番台、Emergence、 Phoenix のみで使える機能はこちらにまとめています。
http://geesatoharu.slmame.com/e947066.html
【TATTOOレイヤー】
SKINに対し一枚多くテクスチャを重ねることができます。これは、今まで不可能だった、顔にも可能となるので、メイクアップや髪の生え際などが自由に作成できます。
【アルファレイヤー】
これもSKINに対して、透明のテクスチャを貼ることができます。活用例はたとえば、スリムなブーツなどでインビジブルプリムで足のはみ出る部分をいままで透明にしていましたが、これをSKIN自体を透明にすることができます。インビジブルプリムだと床に透明を含むテクスチャーがあった場合、透明同士が干渉しておかしな表示になりましたが、これが解消されます。また作成時や、装着時の微妙な調整が不要になります。
上の二つの機能は、公式バージョン2系、エメラルド系2000番台、Emergence、Phoenix、Imprudenceで使用可能です。
また、1.3系のビューアを使っているユーザーに対してもちゃんと見えます。 

以前も述べたようにセカンドライフの発展のために、すべての公式の機能をすべてのビューアで使えるようになるべきだと思います。
公式ビューア2系が持つ機能で、他のサードパーティ製が実装していない機能を以下にあげておきます。

【WEBメディアコンテンツの使用】
土地のメディアに関係なく、置いたオブジェクトの面(テクスチャ)にWEBブラウザを貼り付けできます。
自分の土地でなくてもYOUTUBEとかを見ることができます。友達とブログを見たり、WEB上の写真を見たり。
これを活用した商品もいろいろでてきそうです。

【衣服の重ね着】
たとえば下着レイヤーには今まで、一枚の下着しか着る事ができませんでしたが、重ね着ができます。(下着だけでなく、すべての衣服、シャツ、ジャケット、パンツ、ソックスなどすべてに可能です)
具体例では下着レイヤのひとつが刺青だった場合、下着のブラを着る事ができませんでしたがこれが可能となります。
これは、衣服の商品を開発するうえで大きな可能性を持っています。また、コーディネイトもより自由にできるようになります。
(他に、アウトフィットの保存、有料のボイスモーフィングなどもあります。)

これらの機能は、エメラルドユーザーの構成比が高い(30%~50%)ため、商品に取り入れるのが厳しい状況にあります。
よって、活用する製作者も少ないのが現状です。

何故、1.3系のサードパーティビューアーがこれらの機能を取り入れないか分かりません、リンデンからブロックされているのか、興味がないのか。

リンデンラボ社がフェニックスに対しどういう対応を示すか、注目したいと思います。
対応によって、本当のリンデンラボ社の思惑が見えるよう気がします。
また、エマジェンスとフェニックスが平行して開発を進めるのか・・・
すでに、Phoenix viewerの主要開発者リストにEmergenceの LordGregGreg Back氏の名前があがっていました。
  


Posted by Gee at 19:07Comments(9)ビューアー